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うまくなりたければリスクをとること!

こうすれば声がよく響くよ!もっと響かせて!

誰もが一度はレッスンで言われたセリフではないでしょうか?

いかにより美しく響かせるか
これが多くのレッスンで
焦点となっていることだと思います。

多くの指導者が、
もっと美しく歌うこと
もっと美しい響きにすること
直接的に指導しようとします。

その結果、生徒の心の中ではこういうことが起こります。

もっと美しく歌わなくちゃ。
もっときれいに歌わなくちゃ。

え?それって当たり前のことじゃないの?
と思うかもしれません。

実はこの思い込みが、大きな問題なんです。

こういう場合、
先生は結果を教えているに過ぎません。
これが正解ですよ!と。

でもその正解を導き出すための
方法は教えられていないのです。

正解だけを教えて、
問題の解き方は自分で考えなさい。

と言われていることと同じなんです。

美しい響きは、喉の筋肉運動の結果に過ぎません。
美しく歌おうとして、
美しく歌えるものではありません。

然るべくプロセスを経て、
その結果として現れるのが、
美しい歌声だからです。

結果を見越した上で、
単に欠点を指摘するだけの先生も多くいます。

生徒はああでもない、こうでもない、
と自分なりに試行錯誤を重ねます。

当然、無駄な頑張りや、
無駄な努力を重ねてしまうことにもなります。

声のトレーニングはひとりでは不可能です。

にも関わらず、先生に言われたことを
自分でなんとかできるようにしよう、と思うと

正しいことをやりたい。
ちゃんとやりたい。
間違いたくない。

こんな風に結果を求めてしまうことになります。

そうするとどんどん縮こまっていきます。
失敗しないように、
なるべく安全に、
間違わないように
と慎重にもなります。

これが全ての制限の始まりです。
自分の中で壁を作り、
限界を決め、
そこから先への成長を
自らで止めてしまうことになるのです。

自分の中の制限を手放して、
変わっていきたいと思う人は
読んでみてください。

なぜリスクを取らなくてはいけないのか?

成長していくためには、
自分の限界を突破し続けなければいけません。

それはつまり、
安全圏の外へ踏み出す、
ということでもあります。

私たちのレッスンでは、
毎回、限界突破できるように、
リスクをとってでも思いっきりやること、
といつも言います。

きれいな音を出さなくてはいけない。
という思い込みは、
自分を小さなフレームの中に
閉じ込めてしまうことになります。
自分を守りの体制に
引き込んでしまっている状態です。

自分の中の安全圏に留まっているうちは、
ありのままの声
開放されることはありません。

まずはありのままの声を
開放するところから始めなければ、
その声を磨いていくこともできません。

今まで丁寧に美しく歌うことを
心掛けてきた生徒さんたちにとっては、
包み隠さずありのままの声を開放することは
とても勇気のいることです。
エネルギーも必要です。

私の生徒さんが、
『ビルから飛び降りるくらいのつもりでやりました。』
と言っていたくらいなので、
相当な勇気を振り絞って、
挑んでるのが分かります。

でもそれくらい、
やり過ぎるくらいのつもりでやらないと、
自分の声を開放することも、
限界を広げていくこともできないんですよね。

逆に言うと、
リスクを取らず、
安全圏内に居続けながら、
うまくやろうとすることは、
楽して上手になろうとしている事と同じです。

残念ながら、楽して上手になる方法はありません。

勇敢に、大胆に、思いっきりやることです。
特にレッスンでは、
安心して思い切りやれば良いのです。

そのために指導者がいるんですから。

声が崩壊したり、
喉を痛める心配はありません。

とにかく失敗を気にせず思い切りやる。

思いっきり声を開放する
ということを始めると、
最初は声が割れたり、
ひっくり返ったりすることがあります。
息も続かなくなります。

声のトレーニングのプロセスにおいて、
必ず起こることです。

私はいつもその時、
『それで良いのよ!』
と言います。

少々変な音が出ても、
それでも気弱にならず、
そんなことを気にしないくらい、
思い切りやることが大事だからです。

喉の筋肉に
まだ慣れない仕事を、
覚えてもらうには、
相当な働きかけが必要です。

筋肉を目覚めさせるためには、
まさに全身全霊で、
サウンドにエネルギーを注ぎ込まなくてはいけません。

そのうち慣れてくると
全ての筋肉が、
それぞれの持ち場で、
勝手に仕事をこなしてくれるようになります。
息の量もごくわずかで済みます。

そうなって初めて、
声が機能している状態、
と言えます。

慣れるまでは、
リスクをとってでも、
思いっきりやる!
というのが、
声のトレーニングにおいて、
大事な姿勢です。

でも自分一人で
闇雲にリスクをとることは危険です。
必ず、指導者の監督の下、
正しく行って下さいね!

うまくいかないことがあるのは当たり前。

声が少しずつ機能を始め、
ピアニストと一緒に、
演奏を始めると、
普段できているはずのことが
半分もできない、
ということに気づくと思います。

ピアノを聴きながら、
ハーモニーや音楽のモーションを感じて、
自分のやるべきこともやる、
というのは、
これまた慣れるまでは時間がかかります。

自分一人で練習をしているときは
細かいところまで意識できても、
音楽の流れの中で、
それら全てをやる、
というのは特に最初は難しいことです。

けれど、そういう時は、
『ここがうまくいかなかったな。』
『まだまだ私ってダメだな。』
という風に、落ち込むのではなく、

今できることはこれくらいなんだな、
と確認するだけで良いんです。

実際にピアニストと合わせてみることで、
自分の今の実力がわかります。

ピアニストと演奏するときの音の聴き方、
呼吸のタイミング、音の動かし方。
これはやりながら学んでいくことです。

つまり、
実際にやってみないと学べないことがある。
ということです。

学ぶということは、
自分の中を掘り下げて、
理解を深めていくことはもちろんですが、
自分が表現者として、
音楽を発信する、
というステージに立ってはじめて、
学べることもある、
ということです。

そして実際にやってみると、
必ず最初はできないことがあります。

そこで落ち込むのではなく、
できることが前は半分以下だったのに、
今回は、半分くらいできた。
70%くらいできるようになった。

と、できることが増えていくプロセスを楽しめるか。
それが大事なことです。

ちゃんとやらなくちゃ
間違わないようにしなくちゃ
失敗しないようにしなくちゃ

こんな風に自分を追い込んでしまうと、
本番のたびに、通常の緊張に加えて、
さらに余計な緊張を作り出してしまうことになります。

うまくいかないことがあるのは当たり前。
その経験から何を学ぶかが大事なのです。

そんな風に考えると気が楽になりませんか?

うまくいったところも、
うまくいかなかったところも、
これもプロセスだな、
と考えられるかどうか。

音楽家として成長し続けていくためには
大事な心構えです。

学びにも自立が必要

ここまでリスクをとることは大事だ、
と書いてきましたが、
実際にはリスクをとれない人もいます。
とらない方がいい人もいます。

それはどういう人かというと、
依存心が強い人です。

依存心が強い人は、失敗に弱いからです。

むやみやたらにリスクをとって行動してしまうと、
心が落ち込んで、
酷く傷つくことにもなり兼ねません。

その心の傷が仇となって、
余計に自分の殻に籠もってしまう場合もあります。

まずは自分が本当に学びたいのか、
変わっていきたいのか、
自分と向き合う必要があります。

リスクをとってでも変わっていきたいのか。
つまり、本当に変わっていくためには、
リスクをとる覚悟が必要だ、
ということです。

本当に学んでいくためには、
まずは自分が精神的に自立しているか、
ということもみていく必要があります。

締め

私たちは知らず知らずのうちに、
結果を求められるのが当たり前になっています。

最初から、きれいに美しく演奏する方法、
さらには間違わないための方法を教わります。
それは、自分たちを小さな箱の中に
閉じ込めるようなことです。

本当に大事なことは、
最初からうまくやろうなどと考えず、
そのときそのときで
必要なことを積み重ねていくことです。

私の生徒がよく言うことは、
『なんで今日できたのか分からない。
気づいたらできていた。』
ということです。

そうなんです。
結果とは、
地道なプロセスの先に起こる

自然現象のようなものです。

最初から結果を求めて、
結果を得ることはできません。

そのプロセスにおいては、
最初から全て順調にうまくいくことなどあり得ません。

失敗を恐れず、
リスクをとってやってみる
くらいの思い切りがないと、
次のステージへは上がれない
ということです。


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