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伸び悩みの原因は基礎にある

  • 練習をしてもしても、どうも上達している気がしない。
  • 少し良くなったように思えても、またどこかで煮詰まってしまう。
  • 自分がやっていることにどうも確信が持てない。
  • 上手くいかない箇所があると、不安になったりイライラしてしまう

そんな風に感じたことはありませんか?

この伸び悩みとも言える、一番の理由は、
演奏における基礎が学ばれていない、
ということにあります。

基礎は発声練習や練習曲を歌うことではない

基礎というと、発声練習をすること、
コンコーネやイタリア古典歌曲を歌うこと、
などを思い浮かべる人もいるかもしれません。

けれども、そのこと自体は基礎ではありません。

発声練習を地道に重ねても、
練習曲を歌っても、
それをこなしさえすれば上達する、
ということはありません。

基礎というのは、歌の場合、
身体を楽器として機能させることです。

機能していない楽器で、
いくら発声練習をしても、
曲を歌っても、
それではなにも学んでいないことと同じです。

声を機能させるためには、
低音→高音→中音域の順番で、
まずは1音ずつ、
必ずロングトーンから発声していく必要があります。

  • 呼吸の整え方。
  • サウンドの始めのアプローチの仕方。
  • 体全体を使って、サウンドを作っていく方法。
  • サウンドを保持しながら、それをふくらませていく方法。
  • すべての母音のサウンドを統一する方法。
  • サウンドの色を変える方法。
  • サウンドにダイナミクスを加えていく方法。
  • サウンドにアーティキュテーションを加える方法。

ひとつのロングトーンを使って、
これだけの要素を取り入れながら練習ができるのです。

さらに、サウンドを均一に保ちながら、
音を繋げるための練習も必要です。

  • 次の音へのアプローチの方法。
  • そのための喉の筋肉の使い方。
  • 体全体の使い方。(方向付け)

これらの基礎をプリンシパル(核となる重要なこと)
として持って初めて、
練習曲を歌うことが意義を持つのです。

基礎を磨くためには時間がかかる。

できることならば、なるべく時間をかけずに上達したい。
そんな風に思う人がほとんどだと思います。

たとえ時間がかかる、と分かっていても、
そこをなんとか最短距離で、
と願う人もいると思います。

けれども、ここは踏ん張りどきとも言える、要のプロセスです。

人によって、かかる時間も違います。
その人がどれだけ気づけるか、
によっても変わってきます。

手っ取り早く、
歌曲やアリアを歌えるようになりたい。

発声練習はさっと済ませて、
曲に取り掛かりたい。

楽しく歌えればそれで良いから、
そこまでの基礎は要らない。

そういう人もいるとは思いますが、
基礎をおろそかにして
楽曲に取り掛かったとしても、
表現できることは限られる上、
技術上の問題が次々と出てくることになります。

それでは楽しんで歌うことなどできません。

  • 高音が出にくい。
  • 息が続かない。
  • うまく歌詞を発音できない。
  • スムーズに歌えない。
  • 楽譜に書かれてあることが表現できない。

これは全て基礎が欠けているからです。

どれだけ楽曲解釈を学んでも、
どれだけ表現しようとしてみても、
どれだけ心を込めようとも、
自分の体が楽器として機能していなければ、
できることはごくごく限られます。

基礎を築くためには長い時間と我慢も必要です。

ここでじっくりと、
先を急ぐことなく、
基礎を学べるかで、
その先の道は大きく別れます。

ここで時間はかかっても、
このプロセスを踏んでいけると、
曲を歌えるようになったときには、
心地良く、自由に、
歌っていることがまるで別次元のことのように
感じられるようになります。

今までの苦労はなんだったんだ、
というくらいに、
いろいろなことが音楽の中で
表現できるようになります。

毎日基礎へ還る

体(楽器)が機能を始めたとしてもやはり、
毎回の練習は基礎から、が原則です。

基礎は一度身についたらそれで完了、
とはいきません。

なぜなら基礎は変化していくものだからです。

プリンシパルには変わりがありませんが、
そのためのアプローチ方法は
少しずつ変わっていきます。

習い始めたばかりの人の基礎と、
5年目、10年目、20年目の人の基礎は違います。

体も変わります。
精神状態も変わります。

だからこそ、私たちは、
日々自分のことを点検するように、
基礎に還って練習する必要があります。

頻度は減っても、
ときにはレッスンを受けて信頼できる先生に
声を聴いてもらうことも大切です。

日々の基礎練習で大切なこと

基礎から始めるときに大切なことは、
気づきながら練習をすることです。

気づきというのは、なにも新しい発見!とは限りません。
それは自分の体や心の中で
起こっていることに
気づいていく、ということです。

  • 足の指先に力が入っているな。
  • 顎に力が入っているな。
  • 顔が強張っているな。
  • ここの意識がおろそかになっているな。

そんな風に、自分で自分の状態に
気づいていくことが大事です。

基礎に還るということを
おろそかにしてしまうと、
日々の小さな変化にも
気づくことができなくなります。

少しのズレが重なっていくと、
プリンシパルが揺らいでしまうこと
にもつながります。

基礎から始める、
ということを習慣づけていくと、
日々の小さな変化にも
気づけるようになるのです。

気づくことで、問題が未然に防げることもあります。

締め 基礎がプリンシパルをつくる。

基礎が大事、ということは、
今さら言われるまでもなく、
多くの人々が聞かされてきたことだと思います。

けれども、基礎とひとことで言っても、
基礎にも様々な要素が存在しています。

これさえやっておけば、
万事OK!というような
魔法の法則のようなものはありません。

最初のうちは、
あれもこれもやらなくちゃいけない、
こっちを意識すると、
他のことが抜けてしまう。

やることが多すぎて混乱する。
そんな風に感じる生徒さんも多くいます。

けれども全てのことは、
ひとつの目的の為に存在しているんですよね。

ひとつひとつの要素を組み立てて、
それを統合して使えるようになると、

まさに次元上昇のように、
新しいステージへと移っていくことができます。

それがつまり、
プリンシパルを持つ、
ということです。

自分の中にプリンシパルを持つことで、
ストレスのない、
心地の良い演奏ができるようになるのです。

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