誤った1ヶ月間の練習が、1年間を無駄にする理由

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私たちが、『うわー、大変なことになったぞ!』と思うときってどんなときでしょうか?あなたは無駄な学びの時間を重ねていませんか?

学びは全て最初が肝心!

大病をしたとき、お金がなくなってしまったときなど、これらは私たちの生活に目に見えて大きな打撃ですよね。

さすがにそういう事態になれば、人は真剣に考えます。この先どうしていこうか?と。

逆に言うと、そこまで深刻な事態にならなければ、人は考えない、ということが言えます。

 

今回のコロナショックもそうですね。

『ヤバイ。このままでは今までの生活も危ういぞ!何か身のふりを考えないと。』と思っている人たちも大勢いると思います。

 

音楽を学ぶ過程においても同じことが言えます。多くの人は、事態が悪化してはじめて気づくのです。『うわー、大変なことになったぞ!』と。

けれども、そこに至るまでの間で、なにかのサインがあるはずなのです。にも関わらず、多くの人々はこのサインにどこかで気づきながらも、そのまま歩み続け、事態を悪化させてしまうのです。

 

もちろんそういう状況になったとしても、そこから気づきを得て、事態を回復、好転させていくことはできます。そしてその結果、多くの人々はこう思うはずです。

もっと早くにこのことを知っていたら、膨大な時間を無駄にせずに済んだのに。
もっと早くに気づいて然るべき行動をとっていれば、事態はここまで悪化せずに済んだのに。

心当たりのある人も多いですよね。私もそのうちの一人です。

 

音楽を学ぶ際には、そのスタートをどのように切るか、つまり初動がその後の成長を全て決定づける、と言っても過言ではありません。当然、初動を誤れば、その後に待ち受けるのは悪化の一途です。

それくらい、若い時期の学びは、その後の音楽人生に大きく関わってくる、ということです。

 

学び始めによくある誤り

良い音楽家であるためには、私たち自身が正しく機能していなくてはいけません。

そのためには、私たちが自分の体を正しく使い、生まれ持った本来の自然な機能を発揮させることが、何よりも大切なことです。それ以外には何もない、とも言えます。

自然と聞くと、『リラックス』というイメージを抱く人もいるかと思いますが、自然であることとリラックスは違います。

自然であるということは、その人の持って生まれた能力が存分に発揮されている状態のことを言います。

それがつまり、どこにも無理や無駄がなく、正しく機能している状態のことです。

 

私たち自身を機能させるためには、演奏する際、身体全体のモーション(動き)や呼吸が自然なものである、ということがとても大切なことです。

なぜなら自然な動きとは、私たちの自然な本能に基づくものだからです。本能はとても強力なツールです。

 

よくある指導法の大きな誤りは、生徒たち自身のもつ自然な本能を取り去ってしまうことにあります。

それは、ある動きや姿勢を、一定のポジションとして固めたりするような指導法です。そのように型にはめるような指導は、生徒から自然な本能を失わせ、人工的な楽器を作り上げてしまうことになります。

そして、最初に作り上げられた誤った習慣を基に、さらに次のトレーニングを積み重ねていってしまうことになるのです。つまり、その先に有益な学びはありません。

初動を誤ってしまった場合、そこから正しい方向へと軌道修正をはかるためには、全てをリセットする必要がある、ということです。

 

誤った指導によって起こる現実とは?

誤った指導により、身についてしまった習慣(クセ)は、さらなる誤った習慣(クセ)を生みます。負の連鎖です。

たくさん練習をし、たくさんの曲数をこなし、自分では上達しているつもりでも、どこか演奏していて心地良くない。楽器を構える手は、握り締めたように硬くなり、肩は上がり、頭は傾き、呼吸は浅くなり息が続かない、サウンドとは関係なしに意味なく体が動く。そして先生に指摘されることはいつも似たようなことばかり。

こんな似たような経験はありませんか?

 

練習を重ねているのに、どうも上達している気がしない。あれ?おかしい。努力が足りないのかな。もっと練習を増やそう。

それは言ってみれば、壁にぶち当たっているにもかかわらず、もっと強く、もっともっと強く、と自らを壁に強く打ちつけているようなものです。そして、どんどん傷を深めていくことになるのです。

 

もしあなたが若かったとしても、2〜3ヶ月、そのような状態のまま、レッスンや練習を積み重ねてしまった場合、本来の自然な機能を取り戻すためには、少なくとも1年はかかります。大袈裟ではありません。

ということは、それが2〜3年、10年と継続されていたとしたら、、、どういうことかわかりますよね?

誤った指導によるレッスンの代償は、単なるお金や時間の無駄というだけでなく、その後の回復のためにも莫大な時間やお金、そして労力を要するということです。

よくなるために大切なこととは?

アカデミーやレッスンにやって来る生徒のほとんどが、個人差はあれど、間違った指導や、間違った練習の積み重ねによって、大きなダメージを抱えてやってきます。

当然、年齢を重ね、間違った練習を多く重ねてきた人ほど、ダメージは深いものがあります。

 

わかるんです。『君は才能豊かだねえ。』って私たちに褒めてもらいたいのは!

でもそれでは生徒にとって、なんの助けにもなりません。

 

私たちはレッスンやアカデミーの受講生に、こう尋ねることがあります。

『あなたはどのくらい良くなりたいの?今の状況を大きく変えても良くなりたいという気持ちがある?それとも、今より少し良くなる程度で良い?』と。

 

本当に良く変わりたい、と覚悟を決めたら、まずは今いる現状を知る必要があります。『本当のこと』です。

私たちが伝える『本当のこと(あなたの現状)』を正しく理解し、受け入れることができなければ、その次の歩みを踏み出すことができないからです。
現実をしっかりと受け止めましょう、そして自分が何をすべきかを、自分と向き合って考えましょう。

本当の意味で学ぶということ

私たちは、『教える』ということはしません。

なぜなら本当の学びとは、生徒さん自らが気づいていくことでしかないからです。

私たちがレッスンやアカデミーでやっていることは、SHOWING THE DIRECTION(方向を示す)、ということだけです。

それは、身体が本来の機能を果たすためのモーション(動き)や呼吸とはどういうものか、を示していくことです。

あくまで、生徒さんたちが自らの機能を使って歩みを進めていくための、方向を示し、それを促していくだけです。

実際ほとんどの人が、自分たちが思う以上に、『自然な在り方』を知りません。

本来の学びのプロセスとは、自分の中に眠っていたもの、本来備わっていたものに気づいていくことです。そしてそれは、本来の自分に還っていくための気づきです。

そして、どれだけたくさんの気づきを積み重ねていけるかが、どれだけ歩みを進めることができるか、に繋がっていくのです。

自分の力で得た気づきというのは自分にとっての自信になります。
本当の学びとは、本来の力を自分の中に取り戻すことができるものなのです。

 

あなたの人生を良く変えることができるのは、あなただけです。

どれだけあなたを褒めてくれたり、励ましてくれたり、認めてくれる人が周りにいたとしても、その人があなたを良く変えてくれることはありません。

 

正しい判断をしましょう、そして賢い選択をしましょう。

 

 

 

 

 

 

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